ゾロメです!今回紹介するのは
病院というヘンテコな場所が教えてくれたコト いろは出版 仲本りさ
著者の仲本さんが、実際に看護師としての出来事や価値観を絵日記にしたノンフィクション本ですが、
全ての人に当てはまる、人間として・社会人としての生き方を学ぶ1冊となっています!!
個人的に感じた感想を書いていきます!!ぜひご覧ください!!
あらすじ
執筆期間、およそ1年半。看護師として働く傍ら、ひたむきに描き続けたノンフィクション256ページ。看護師になりたての頃、苦しんでいた著者に力をくれた人たちの姿を描きました。
著者:仲本りさ とは??
大阪府出身で、神戸大学保健学科を卒業しており、看護師として働きながら絵日記を執筆されています。
instagramもやっており、なんと3万人以上のフォロワーを持っていらっしゃいます。(すげぇ~)
現実は単純じゃないんだなぁ
真っ先に思ったことです!!
仲本さん自身も、患者さんの役に立ちたい気持ちを持っていたのですが
患者さんからの暴言や態度の悪さ・思い通りに動いてくれないなど
思い描いていた看護師としての仕事ができないんです!!
「現実の理想のギャップ」
働いているすべての人に当てはまる事柄だと思います
しかも医療現場の日常がなかなかに過酷!!
分からない医療用語や患者さんへの臨機応変な対応
他の職場と違うのは、「人の命がかかっていること」
著者がミスをしたときに先輩から「もしダメだったら人の命がかかっていたんだ」と言われていたのですが
それほどの責任感が仕事にのしかかっていることを痛感させられました
私は仕事に対してそこまで責任をもって挑んでたかな…
もっと責任をもってやらないとなぁ
なんでこんなに 何もできないんだろう。
本書にあるフレーズなのですが、
著者が末期の患者「大石さん」を最期まで看取れなかった悔しさが込められたセリフです。
患者さんの気持ちに寄り添えたのかという疑問・もっと世話できたのにという後悔
自分の無力さに打ちひしがれる感情が全面に出ており、こちら側もつらくなります。
絵日記にしているのがさらに辛さを倍増しており
何もできなかった辛さを感じさせる内容になっているんです。
自分の責務を全うできなかった…
そんな時に自分の無力さを感じるんだよなぁ
私自身も、やっぱり仕事を完遂できなかった時ってつらいんですよね。
ただそれでも時間は待ってくれないのがまた酷なのかもしれません。
だからこそ「腕を磨く」しかない。
本書にあった1フレーズですが
医療現場ということで、助けられない命もあるんです
なぜ助けられなかったのか・もっと役に立てたのでは
そんな葛藤に悩んでいた著者が先輩のお医者さんからかけてもらった言葉です。
今日はもう、取り戻せない。
だからこそ「腕を磨く」しかない。
本文より引用
「常に精進し続ける必要がある」
個人的に、非常に厳しく・優しい言葉だと思いました。
ある意味、道しるべを示してくれるセリフ。もう成長するしかないと背中を押してくれる。
時間の有限性・不可逆性を痛感しました。
答えは1つなんかではない
後半できよさんという末期患者さんを、著者が担当するのですが
「寄り添うこと」この言葉だけでも、無数の寄り添い方があると感じました。
著者は最期まで誠心誠意、患者の心に寄り添い、最期を看取りました。
ただ、人によっては最期をよりよくするため、患者の健康に寄り添う人もいらっしゃると思います。
もちろん全ての寄り添い方に正解も不正解もありません。
だからこそむずかしい。心に寄り添うか、体に寄り添うか
著者は心に寄り添ったのかなと思いました。
最期をみとった時に、親族から「看護師さんが仲本さんでよかった」と言ってもらうシーンがあるのですが、
1番の正解だったと思います。私自身も著者と一緒に泣いてしまいました。
人に寄り添うこと。想像以上にむずかしく、
そして正解のないことなんだなぁ
すべての職種に言えることだと思いました。
自分の使命と努力を忘れないこと
この本を通して1番感じたことです。
著者は看護師としての使命
- 人の命を救うこと
- 人に寄り添うこと
に苦しみ、後悔してきたのかなと思います!!
そして、日々の努力を忘れずに仕事に励んでいる。
普通にすごいなって思いました。確かに使命感をもって挑んではいますが、
正直、著者ほど仕事に対して真剣になれていませんでした。
この本を読んで、いかに人に貢献すること・仕事に真摯に向き合うのか
社会人としてたくさんのことを教えてもらいました!!
最後には希望を与えてくれます!!
内容的には、暗くて重いと感じました。
人の命には限界があり、どうすればいいのか分からない状況が多々出てきました。
その都度、著者の葛藤・苦悩・未熟さが垣間見え、読んでいるこっちも本当につらくなるんです。
でも最後は、「人間の命はやっぱり尊いものだな」と感じる作品になっています。
人の「死」を克明にえがいたノンフィクション本。
手に取ってみると、医療だけでなく一般職にも通じることがたくさん書かれています!!
是非読んでほしい作品です!
Amazonのレビューも素晴らしい 評価4.4/5 179件のレビュー
【追 記】
これってシリーズもので、今作品がシーズン1になっています。
シーズン2はこちら!!是非読んでほしいです!!
20年以上医師をしています。マンガやエッセイを含め医療系の本を数多く読んできましたが、この作品は「一般的な医療現場の状況」をやわらかな感性で上手くすくいあげた、素晴らしい本だと思いました。昨今は医療従事者と患者・家族の対立を煽るような情報が巷に溢れており医療に対する不信感が強く、「クレームをつけないと損」という人が増えたため、医療従事者が「自衛のために」と身構える風潮があります。この本は、そんな状況で少し疲れている医療従事者にさりげなく勧めたい本だなと思いました。
引用元:アマゾンレビュー
医療の現場についてはよく知らない部分も多いですが、母が癌で亡くなった時のことを思い出したりもして、涙が止まりませんでした。と同時に、自分と家族を大事にして、感謝の気持ちを忘れずに生きていこう、と思わせてくれる本です。イラストのタッチも温かく、心に刺さります。これからも、命の尊さを世に広めていってください。
引用元:アマゾンレビュー
絵が中心なので文字が少なくて、漫画のようにとてもサクサクとページが進んでいきます。
でも、絵や手書きの文字はどことなく温かみを感じます。
自然とこの本の作者さんや登場する患者さんに感情が入ってしまいます。
クスッと笑えたり、嬉しかったり、悲しかったり、色々な感情が絵と文字でちゃんと伝わってくる。
とても面白いエッセイでした。
現在看護師を目指している方、看護師の方ももちろんですが、誰が呼んでも考えさせられる所がある、とても良い作品だと思います。
引用元:アマゾンレビュー
著者は現役看護師の仲本りささん。コミックエッセイというか、絵日記のような感じでとても読みやすいです。この1巻は看護師になりたての頃のエピソードが書かれています。
何度読んでも涙が出てしまう温かいエピソードがたくさんです。
登場人物(本人、先輩、同期、医師)が皆、まっすぐで強くて優しい。きっと嫌なことも辛いこともたくさんある仕事だと思うのに、どうしたらもっと患者さんや家族に寄り添えるか考える姿に、こんな看護師さんに看てもらえたらいいなぁと思いました。
作中で、著者が人が亡くなるのが怖いと書かれていて、私も人が亡くなることがとても怖いので、なんだか少しホッとしました。
引用元:楽天
本書は現役看護師が病院で働きながらも、日々起こった出来事を描き続けた絵日記を収めたイラストエッセイ本。
病院にはスタッフ、患者とさまざまな年代の老若男女がおり、元気になる人もいれば生死に関わる重症な人もいる。初めて余命わずかな患者さんの担当になったこと、先輩からの厳しい指摘、先生から気づかされ学んだこと、友人である同期から勇気をもらったり……
病院という場所で働いているからこそ見えてくる「普通」という日常のありがたさ、楽しさ、悲しみ、悔しさ。
この本を読み終わったあと、心に何かが響いてくるだろう。
引用元:honto
是非とも読んでみてください!
本記事はこれまで!!!